同窓会会長(高14回)
山田庸男
新型コロナウイルスの世界的感染拡大で、パンデミックを引き起こし、世界経済に深刻な影響と多くの死亡者を出し、はや3年を迎えました。現在の感染状況は、ワクチンの接種や手洗いの徹底・マスクの着用・外出の自粛などの自衛策が功を奏したのか、第6波も鎮静化しつつありますが、新たな変異株の出現などまだまだ楽観できない状況にあります。さらに追い打ちをかけるように2月24日突然ロシアのウクライナ侵攻が始まり、長期化の様相を呈し泥沼化しつつあります。コロナの影響で経済活動が停滞し、物流も滞留して原材料の高騰を招いているうえに、ウクライナへの侵攻で、さらに原油や穀物類の流通も途絶えて、近年にない物価高を招いています。このような賃金据え置き、物価上昇のしわ寄せは、どうしても高齢者や女性、子どもなど社会的弱者の生活を直撃します。
同窓の皆さんも、このような環境下で大変苦労されているのではないかと心配しております。この間、同窓会活動も自治体等の自粛要請を受け、理事会は書面決議で、総会は延期で我慢しておりましたが、ようやく感染状況も鎮静化したことから、5月に理事会を対面で開催しました。久しぶりに元気な理事の様子を拝見して、やはり同窓会は、同窓を機縁とした年齢を超えた集まりだから改めてリアル開催の必要性を実感した次第です。
今年は3年ぶりに総会を11月12日(土)スイスホテル南海大阪で開催します。ホントに久しぶりですので、ぜひご参加いただき同窓の旧交を温めたいと思います。また、当日は市大同窓会の八木孝昌氏の「五代友厚を語る」の講演を予定しています。
ところで、本年はOBF高校の創立10周年を迎え、同時にOBF高校同窓会も実質的に本年から活動を開始することになりました。OBF高等学校は、天商を始めとする歴史ある商業高校3校が統合した結果、産声を上げた高校で、全国の商業教育の先端を走っています。私は何よりも同窓会の誕生を心から歓迎しており、これからはOBF高校同窓会とも連携を深め、天商の普遍の伝統と歴史を伝承したいと考えています。新たな誕生に心から拍手を送ると共に今後の活躍を学校ともども期待するものであります。
大阪府立大阪ビジネスフロンティア高等学校 校長
塩 見 暢 朗
天商同窓会の皆さま方には、ますますご健勝のこととお喜び申しあげます。また、平素は本校の教育活動にご支援ご協力いただきありがとうございます。昨年4月に大阪ビジネスフロンティア高等学校第五代校長として着任し、本年4月からは大阪府立の学校としてスタートを切りました。
一昨年よりのコロナ禍の中、学校行事を始めとするさまざまな活動が延期や中止となり、在校生に窮屈な思いをさせながらではありますが、教職員も多くの経験を積み日々工夫を重ね教育活動をすすめています。そのような中、3月に卒業した8期生は部活動や進路などこれまでの卒業生と遜色なく素晴らしい成果を残し、卒業式の答辞では「来年は9期生の色でOBFを色付けし新しい歴
史の1ページを作ってください」と力強いメッセージを残してくれました。伝統が少しずつ引き継がれていくのだなと感銘を受けました。流動化する変化の激しい時代を彼らが今後しっかりと生き抜いていくために、このOBFで過ごした3年間が如何に充実したものとなるかが重要になってきます。どんなことにも一生懸命に取り組めるバランスのとれた人格形成をめざして教職員一丸となって、生徒の夢の実現に向けしっかりサポートしてまいります。
結びに、本校の更なる発展のため、眼前の諸課題に対し、学校が一丸となって取り組んでいけるよう精いっぱい頑張ってまいります。
同窓会の皆さま方におかれましては、天商の継承校であるOB Fのさらなる発展には、皆さま方のご支援とご協力が不可欠でございます。今後、山田会長様をはじめ、役員の皆さま方との連携をより密にし、同窓会と学校が手を携えて、OBFの明るい未来を切り拓いてまいりたいと考えております。どうか一層のお力添えを賜りますよう切にお願い申しあげます。