山本正枝先生を訪ねて
先生は大正9年(1920年)5月25日生まれで、現在94歳です。
大阪府枚方市のご自宅に訪問し、近くの喫茶店でお話を伺いました。
◎授業について
昭和23年に天商が男女共学になった翌年の昭和24年(1949年)4月に、女子生徒の保健体育の先生として赴任され、昭和61年(1986年)3月までの37年間を天商で勤務されました。
初めの頃は女生徒が少なく主に雨天体操場で、縄跳びやダンスをしたり、四天王寺あたりまでのマラソンなどの授業が中心だったようです。その後女子生徒が増えて、創作ダンスを授業に取り入れ、体育祭で発表するようになったそうです。昭和40年(1965年)ころに約500人の女生徒全員が、風船を1個ずつ持って踊る「ククルクル・パロマ」を中百舌鳥競技場で演舞し最後に風船を空に放った時の美しかったことはよく覚えておられるそうです。
◎クラブの思い出
赴任してすぐに女性コーラス部の顧問を頼まれ、音楽祭や文化祭に出演するための練習が中心で、夜遅くまで練習するときには天王寺音楽堂まで行って練習したそうです。
その後男子も加入し、混声コーラスとなり文化祭(大手前会館)への出演が主な活動でした。それが20年あまり続きましたが、時代の流れで男子生徒が少なくなり、昭和47年(1972年)には休部となってしまいました。
顧問をしたのはコーラス部・バトン部・クラシックギター部・フォークギター部で、お手伝いは軟式テニス部・バスケット部・剣道部などそれぞれの合宿にも参加し、忙しいながらも楽しい夏休みだったそうです。
退職後も各クラブの同窓会や各期同窓会に引っ張りだこの正枝先生です。
卒業生との交流が多いからでしょうか、94歳の今も記憶力がすばらしく、生徒の名前や何期の卒業生かもビックリするほど良く憶えておられます。
◎趣味について
ご家族(先生・娘・孫)そろって宝塚歌劇の大ファンで、何年か前NHKテレビの取材を受けられ、テレビのニュースで流れたほどです。
麻雀が得意で、卒業生たちと桃谷の麻雀屋さんで遊んだり、野球観戦も大好きで教え子たちと甲子園まで出かけたりしているそうです。ちなみに麻雀はかなりの腕前だそうです。
京都のコーラス団体の団員で、京都まで練習に行ったり、天商90周年記念CD(校歌や応援歌)作成をきっかけに復活した混声コーラス部(プラムハーモニーズ)の練習にも参加され、92歳頃までは、一緒に舞台にも立たれていました。
◎卒業生の皆様へのメッセージ
「みなさんも健康に気をつけて長生きをして、楽しい人生を送って下さい。」とのことです。先生を見習って、私たちも頑張りましょう。
◎先生の今後の目標
2020年の東京オリンピックを観たいので、あと6年、100歳まで頑張るそうです。
正枝先生と一緒に『東京オリンピック』を観ましょう!!
取材:根津・岩城
白羽 保夫先生 (高22回)
・生年月日 昭和26年11月30日
・天商在職期間 平成10年4月~平成24年3月
・担当教科 商業
◎天商の思い出
14年間在籍していたので、いろいろなことが思い出されます。進路指導を5年間担当しましたが、いわゆる就職氷河期の厳しい時代でした。最後の2年間は3商統合のための校舎移転の準備にかかわりました。図書館の書籍や貴重な資料を全部移行できなかったことは残念でした。創立100周年の記念の年に、母校である天商に勤務していたことや統合の年に定年退職を迎えたことが強く印象に残っています。
◎クラブの思い出
いくつかのクラブの顧問をしましたが、学生時代に在籍していた簿記部の顧問をしたことに不思議な縁を感じました。毎年全国大会に出場のため、部員達と東京に行ったことが思い出に残っています。10年ほどテニス部の顧問もしました。校舎移転等でテニスコートが無くなり、練習場所を確保するのが大変でした。淡路島での夏の合宿もしんどかったのですがいい思い出です。
◎天商生について
元々、いろいろなタイプの生徒がいた学校だったように思いますが、学科の再編や進路の多様化が進んだ時期でもあり、生徒の気質も多様化していったように思います。
◎先生の近況をお知らせください。
天商を定年退職してから、大阪商業大学総合経営学部に勤務して3年目になります。簿記原理の講義を担当しています。
大学生は能力の差が大きく最初は戸惑いましたが、天商での経験が大変役立っています。大学生になった天商卒業生との偶然の再会もあり、楽しく充実した毎日を送っています。
◎趣味について
毎週テニススクールに通っています。スキーも大好きでしたが最近10年ほどはまとまった休暇が取れないため、行くことができませんでした。体力を維持して再開したいと思っています。
◎卒業生の皆様へのメッセージ
仕事や家事等で何かと時間に追われて、精神的にも肉体的にもストレスが溜まることが多くなっていると思います。気分転換してストレスを解消し、身体に気を付けてください。
健康が第一ですよ!