若手座談会 平成31年2月11日(月・祝)14:00~
於:三商同窓会館
スイーツ茶話会~天商を卒業して四半世紀~
かつて、これからの天商同窓会を考えるため、第2校歌世代である平成元年以降の卒業生が招集され、自由闊達な意見交換がなされました。座談会の参加者は、その後当番期の役割を担うなど今日の同窓会活動を支えることに貢献し今日に至っています。座談会開催から数えて約5年、新元号へ移行する今、学年の中で複数の学科が設けられ同期会の開催もままならない若い卒業生たちがこれからの同窓会活動を支える役割を担う時期を迎えようとしています。そのような状況で、堅苦しい雰囲気の座談会ではなく、スィーツを囲んだ和やかな茶話会形式で高45回から~高50回の中から10人の方にお話を伺いました。なお、本部役員のみ名前を載せています。
【はじめまして。同期のあなた】
普通の会合なら自己紹介で始まるところですが、ここでは、ペアになった相手のことを紹介する他己紹介に挑戦です。これはペアの人の話を真剣に聞いてこそできるもので、同期の2人の間の距離を縮めたいという配慮がにじみます。 同じ学年に「情報システム科」と「商業科」があり、まず同期が一体化しているかどうかということもこれまでの卒業生とは違った特徴がありました。 また、「男子は人数が少ないので仲が良かったみたいですが女子は同じクラスにならないと親しくなれかったみたいです。」という声もありました。
【集まりたいけど、集まらない同期会の現状】
更に、こんな声がありました。『1月5日に初めて同期会をしました。集まったのは40名位です。私の目標は100名だったんです。返事が返ってきたのが90名近く、集めた方法はLINEとホームページです。ホームページは私が作りました。LINEではつながりたくないという人にはホームページの参加フォームから連絡していただきました。その結果90名位の返事があり約半分が不参加でしたが、「諸般の用事で参加できませんが初めて同期会を開催してくれてありがとう」という言葉もいただきました。返事をいただけなかった同窓生については同窓会からリストを頂き葉書を送付しました。実家から出られて転居された方もいるでしょうが返信いただいたのは2~3名でした。コストと手間をかけたのに惨憺たる結果に驚きました。』
【私のスケジュールは子供中心なんですよ】
お子さんがいらっしゃると、なかなか準備が大変なようです。「ホームページは、有志と相談しながら作ろうと思っていましたが、私は仕事と子育てで時間がないので、連絡して返事を待ったりしていると時間がかかるので結局日時や開催場所等全て私が決めました。こまめに報告するとそれでいいということで、有志の人には当日は手伝ってや!ということで了解を得ました。共働き世帯が多いので平日は時間がなく土日は家の片付け!日々忙殺されているので、参加できない、お手伝いできないということになります。」
【子供ほっといてどこ行くん? By旦那】
家族の理解も大切です。会話を再現してみます。塩尻:私も今日は同窓会へ出かけるということで家族の顔色を見ながら出席しています。同窓会に関して家族は理解していただいているのでしょうか?
参加者:今日は初めて主人には言いました。1月の同期会は知っていたのですが、今日は何で行くの?という顔され、来年は当番期なのでその打ち合わせというと(笑)そんなことまでするの?とチクリと言われました。日々忙しく土日も子供の行事が入っているのに、そんなに簡単に引き受けて大丈夫なの?できるの?と言われました。誰もやらないから幹事引き受けることになっちゃった。そしたら仕方ない。やればいいじゃないということになりました。
【茶話会を開催して若い卒業生に聞きたかったこと】
塩尻:学年同窓会を開催するときに当番という言葉が出てきたと思います。そして当番として先輩方と協力して準備していきます。年齢が2周り上の方とするのでどのようにしたら上手いくのかというところ、感じたところをお話しいただければと思います。
参加者:もともと私も実行委員だったわけでなく、先輩から誰も連絡がつかないのでということで私に回ってきました。当番幹事という予備知識がないまま、上の当番期の方との顔合わせがありました。上の当番期の方は経験があり、その大前提の下に話が始まりましたが最初にそういった状況説明や行動計画を教えていただきたかったです。その後引継ぎ会にも出席したのですが何を聞いていいかもわからない状態でしたので私が頭をフル回転させて何をすればいいかを具体的に考え委員に伝えていきました。 何かそういったマニュアルがあると非常に助かります。私たちは全くゼロからのスタートなので上の期の方からわかった前提で指示を受けてもなかなか理解できない状態でした。わからない部分は密に連絡をとってお聞きしたほうがいいですね。 ごもっともなこんな声も会場からありました。「近い将来当番期なので質問したいんです。開催日について上の期の方から会長が出席できる日でないとダメだということも初めて伺いました。私たちは会長と面識もなく誰が連絡を取るのかということになりましたが上の期の先輩がたまたま会長をご存知なのでお願いし、候補の日取りを教えて頂きました。このような基本的なことを先に教えていただきたいです。」「活動費もどうやって捻出しているものか知りたいです。」
【協賛金って何? 聞いてないよ~】
塩尻:先輩方とのコミュニケーションは、苦労されたのでは?
参加者:そうですね。結構苦労しました。
参加者:お金のことを最初におっしゃって頂きたかったです。
塩尻:協賛金のことですか。
参加者:そうですね。協賛金を集めてくださいねと言われまして、協賛金は集められませんと言いました。じゃぁ、集めない中でやりなさいと言われましたので、その状態のまま準備を進め、終わりの頃になって、あなたたちが協賛金集めないからこのお金が出ないんだよって言われました。真ん中の期は毎年5万円ぐらい集めているらしく、当番期なので人数を集めてくださいね、協賛金も集めてくださいということでした。最初にそういうことを伺っていたら、同期会を企画する際に1,000円でもプラスする事で発信出来たんですけど、準備が終わってから言われてもどうしようもなかったです。それで当日に頑張って集めたんです。急遽‥。期として協賛金を集めるということもちゃんと話しておいて欲しかったです。
塩尻:準備の仕方も違いますからね。子育て中の方に会費数千円+寄付金というのはお願いしにくいですよね。
大井:期によって違うんですよね。上の期の方の考え方、例えば会社を経営されている方がドーンと寄付をしてくださったりとか。私の期の時は上の方がお金の心配はしなくていいから運営だけきちっとやってくださいねと、おっしゃってくださいました。
参加者:お金の心配はしなくていいともおっしゃってたんですけど、最後になるとそうじゃないと…。
大井:上の方があまり集まらなかったのかもしれないですね。会費だけでは賄えないので、プログラムの広告費を集めたり、役員の方に協賛のお願いをしたりするのが最近の流れになっています。
参加者:そういうことのマニュアル化ってなっているんでしょうか?初めて聞くことばかりなのでそういうことを列挙していただきたいです。
根津:その資料は後でお渡しします。
大井:毎年寄付をいただいたところの資料はあると思います。
参加者:全体の把握は上の期の方がされていて、私たちは懇親会の内容を考えることに重視しなさいねと言われたんですね。お金のことについてはあまり聞けなかったんです。
大井:本部からの準備金もありますが、会場費とかフロンティアバンドを呼んだりとか色々と費用がかかるんですよね。
参加者:その辺はわかりませんが、細かな打ち合わせがあったらよかった気がします。
根津:私は総会担当していますので当番期の方にその辺の事を丁寧に説明するように伝えておきます
《茶話会を終えての気付き》 担当副会長 塩尻 隆夫(高41回)
今回の茶話会は、総務部会主催でありましたが、活性化委員会の強力なサポートがありまして、所期の目的を達しました。また、企画・運営にご協力くださった皆様、茶話会の趣旨に賛同し美味しい差し入れを提供くださった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。 さて、本茶話会を開催し、いくつかの気付きを得ました。真ん中の当番期の人物像が「休日は趣味のゴルフを楽しむ管理職のお父さん」から「幼いお子さんを育てながら休む間もなく働くママ」へ変わっています。 子育て・家事・仕事・ご両親の介護をしながら、家計のやりくりをするママさんに時間的・経済的(協賛金の負担を含む)な負担を「今年は当番だから」と言って安易に求めることは酷でしょう。もし、自分に子育て中の娘さんがいて、お孫さんが「ママ出掛けちゃ嫌だ」と言って泣いている姿を見たとしたら、「当番なんだから行きなさい」と言えるでしょうか。 上の期の方とは時代背景も変化しています。そういう変化の中でこれまでと同様にやってよいものか、何らかの工夫が必要ではないかと思います。同窓会活動は本来楽しいものであり、大きな負担を感じて活動するものであってはならないと考えます。令和の時代に適した同窓会活動の姿に移行する決意と行動がそれぞれの同窓生に問われています。